一般ニュース 2月2009年
 
25/02/09 パースへの運航を検討 − エティハド航空
25/02/09 豪州線の機材を小型化、座席数が大幅に減少 − 日本航空
25/02/09 シドニー/北京線、メルボルン/上海線を運休 − カンタス航空
18/02/09 米国とUKへのA380の運航回数を増す−カンタス航空
18/02/09 カンタス航空の手荷物職員がストでフライトに遅れ−メルボルン空港
18/02/09 スパージャンボA380をオークランド線に投入 − エミレーツ航空
11/02/09 昨年12月のオーストラリアの貿易黒字が40%減少
11/02/09 今年度中間決算で利益が66%減 − カンタス航空
11/02/09 グアム/ケアンズに臨時便、毎日運航も視野−コンチネンタル航空
04/02/09 政策金利をさらに1%引き下げて3.25%に − 豪準備銀行
04/02/09 昨年の第4四半期の消費者物価指数が過去11年間で最大の下落
04/02/09 オーストラリア線の縮小の噂を否定 − エア・カナダ

                                                

02月25日2009年 パースへの運航を検討 − エティハド航空
  エティハド航空は現在、残るオーストラリアへの運航枠の週7便をどこに運航するのが最善であるかを検討しており、パースの就航も視野に入れている。 
  アブダビに拠点を置く同社は、シドニーへ週11便、ブリスベンに週3便の合計週14便を運航しており、3月30日からはメルボルンに週7便で運航を開始する。 同社はオーストラリア政府との協定で週28便までの運航が認められている。 
   同社のビクトリア州、南オーストラリア州、タスマニア州のマネージャーであるジョン・マーシャル氏は、「現在運航している都市に増便する可能性もあるが、将来性がある西海岸の新しいデスティネーションに運航するのも道理にかなっている。 メルボルンへのフライトは、他社もすでに運航しているが、メルボルン市場の反応の良さを嬉しく思い、競争力のある運賃で存在感を増すために参入していく」と話した。 (Source: Travel Weekly, 20/02/09 "Eyes head west for Etihad")
02月25日2009年 豪州線の機材を小型化、座席数が大幅に減少 − 日本航空
  国際線への需要が落ち込み、日本航空はブリスベン線の提供座席数を3月から約半分にする。 同社は3月29日からシドニー線とブリスベン線の使用機材を小型化するが、便数は現在のデイリー運航を両路線とも維持するとしている。 シドニー/東京線は、現在の324席のB747-400から245席のB777-200ERとなり、ブリスベン/東京線は、447席のB747-400から237席のB767-300ERに変更される。 
  この機材の小型化は、最近オーストラリア統計局(ABS)が発表した、11月の日本からオーストラリアへの旅客数が22.7%減の3万4,900人になったことを反映する結果となった。  また日本航空は、3月からデイリーで運航している大阪/ロンドン線を運休し、東京/ニューヨーク線も週14便から10便に減便する。 一方、クイーンズランド観光局は、コンチネンタル航空が4月から9月の間に、ケアンズからグアム経由の日本へ9,000席の座席を新しく提供することを確認している。 (Source: Travel Weekly, 19/02/09 "JAL cuts Australia capacity")
02月25日2009年 シドニー/北京線、メルボルン/上海線を運休 − カンタス航空
  カンタス航空は需要が低迷していることを受け、中国線とインド線のスケジュールの変更を発表した。 週3便で運航しているシドニー/北京線を4月17日から、週2便で運航しているメルボルン/上海線を3月31日から運休する。 またインドのムンバイに直行で運航しているフライトは、5月半ばからシンガポール経由とする。 
  同社のアラン・ジョイスCEOは、「世界中の航空会社は、需要に一番合った供給をするために、大きくスケジュールの変更を余儀なくされている。 我々は不本意であるが、中国線とインド線の変更を行なった。 しかし、両国ともビジネスやレジャー市場としては依然重要なマーケットであり、運航は続けていく」と話した。 
  一方、シドニー/上海線については、週2便を増便しデイリー運航にする。 またニュージーランドの国内線においては、ジェットスター航空が事業を拡大することにより、カンタス航空の運航は中止する。 (Source: Travel Weekly, 17/02/09 "Qantas changes China, India schedules")
02月18日2009年 米国とUKへのA380の運航回数を増す−カンタス航空
  カンタス航空は、6月よりオーストラリアからアメリカとUK向けにエアバスA380の運航回数を増やすと発表した。 
  このエアバスA380の運航回数の増加は、5月に同社にとって4号機目となるエアバスA380が納入されてから始まる。 これによりシドニー/ロンドン線におけるエアバスA380の運航回数は週3便から5便となる。 シドニー/ロサンゼルス線も1便増えることになり、これでオーストラリアからロサンゼルスへのエアバスA380の運航回数は週6便となる。 
  同社のゼネラル・マネージャーのジョン・ボーゲッティー取締役は、450席の我々のエアバスA380は、引き続き旅客から好評を得ていると話した。 5月の4号機の後、今年中にはあと3機のエアバスA380が納入される予定である。 (Source: SMH/AAP, 16/02/09 "Qantas to increase A380 UK, UK service")
02月18日2009年 カンタス航空の手荷物職員がストでフライトに遅れ−メルボルン空港
  カンタス航空のバゲージ・ハンドラーのストライキにより、メルボルン空港を出発するカンタス航空のフライトが夜まで遅れることになる。 約45名のカンタス航空のバゲージハンドラーが今朝(2月14火)ストライキに入った。 カンタス航空は、「国際線と国内線に最高3時間の遅れが出ている。 バゲージハンドラーがすぐにストライキを中止しても、今夜までフライトの混乱は続く見込みである」と話した。 (Source: ABC, 14/02/09 "Baggage handlers' strike delays evening Melbourne flights")
02月18日2009年 スパージャンボA380をオークランド線に投入 − エミレーツ航空
  ドバイのエミレーツ航空が、初めてエアバスA380を定期的にオークランドに就航させる。 エアバスA380はカンタス航空が昨年、お披露目の為にオークランド空港に一度飛行している。 
  エミレーツ航空は、このエアバスA380をシドニー/オークランド間に月曜日、木曜日、土曜日に就航させ、その後、引き続きオーストラリアからロンドンに運航する。 これによりオーストラリア/ニュージーランド間の旅客席数が10-20%増加する。 (Source: SMH/NZPA, 02/02/09 "Emirates' A380 to fly into Auckland")
02月11日2009年 昨年12月のオーストラリアの貿易黒字が40%減少

  中国への資源輸出需要が低下し、昨年12月のオーストラリアの貿易黒字額が40%減少した。  
  オーストラリア統計局(ABS)は、12月の商品・サービス貿易収支が5億8,900万ドル(季節調整済み)の黒字になったと発表した。 これは11月の9億7,900万ドル(改定値)より40%も減少したことになる。 12月は5ヶ月間連続で貿易収支が黒字になったものの、市場が予想していた9億5,000万ドルより大幅に下回った。 輸出額が3%減り、輸入額も2%減少した。 非農産品の輸出が5%減少し、石炭輸出も2桁の落ち込みであった。 オーストラリアの貿易黒字額は、10月にABSが1971年に統計をとりはじめて以来最高となる25.82億ドルとなってからは減少している。 
  ANZ銀行のエコノミストのアレックス・ジョイナー氏は、「オーストラリアの貿易収支は、中国への資源輸出需要が低下し、今後数ヶ月で赤字に転落する可能性がある。 12月が黒字となったのは、契約していた資源輸出価格が上がったことによる。 今後この価格が下がることになる。 中国は引き続きオーストラリアから資源を購入するが、今後数年は需要が少なくなる」と話した。 (Source: Advertiser, 03/02/09 "Trade surplus down 40 pc")

02月11日2009年 今年度中間決算で利益が66%減 − カンタス航空
  カンタス航空は、燃料費と人件費が影響し今年度の中間決算の利益が66%下落したと発表した。 昨年7月から12月までの6ヶ月間の純利益が、前年同期の6億1,800万ドルから2億1,000万ドルになった。 収入は前年同期比2%増の79.2億ドルであったが、総費用が7億5,100万ドル(10.9%)増えて76.5億ドルとなった。 
  最も費用が増えたのは燃料費で、4億8,600万ドル増えて21.9億ドルとなっている。 従業員に関する費用も2億1.800万ドル増えて19.4億ドルになり、航空機の運航コストも2億2,800万ドル増えて15.6億ドルとなっている。 (Source: AAP, 04/02/09 "Qantas first-half profit falls 66 per cent as fuel costs bite")
02月11日2009年 グアム/ケアンズに臨時便、毎日運航も視野−コンチネンタル航空
  コンチネンタル航空は、もし試験的な臨時便が成功すれば、グアム/ケアンズ間をデイリーで運航したいとしている。 同社は現在、グアム/ケアンズ間を週2便で運航しており、グアムからは日本の主要都市8ヶ所に運航している。 
  昨日同社は、3月に6便の臨時便を運航し、4月から9月の間は週2便増便すると発表した。 同社のチャールズ・ダンカン社長は、「すでに多くの予約が入っており、これから販売促進のキャンペーンも行なっていく。 最初のメディア・グループが名古屋から金曜日に到着する。これらの8人のジャーナリストたちが我々の新しいサービスについて書いてくれる。 これは我々のキャンペーンの第一段階である」と話した。 (Source: ABC, 29/01/09 "Airline hopes Guam-Cairns flights take off")
02月04日2009年 政策金利をさらに1%引き下げて3.25%に − 豪準備銀行

  オーストラリア準備銀行(RBA)は、オーストラリア経済が景気後退になることを回避するために、政策金利を1%引き下げた。 これにより政策金利は4.25%から3.25%になる。 今回で連続5回目となる金利引下げとなり、2008/09年度に入って金利が合計3%下がった。 RBAは1990年に金融政策を変更してからは、政策金利が4.25%以下になったことはなく、1964年の3.18%のレベルまで戻った事になる。 今回のRBAの金利引き下げを受けて、各銀行が自行の金利をRBAの引き下げ分の1%すべてを引き下げるかどうかは現在では不明である。 
  RBAのグレン・スティーブンス総裁は声明で、「オーストラリアの金融システムは依然健全であるが、昨年の金融の混乱、世界的な景気減速、鉱物資源価格の下落により大きな影響を受けている。 このような状況で、我々理事会はさらなる金利の引き下げが必要と判断した」と話した。 (Source: ABC, 03/02/09 "RBA slashes rates to 3.25pc")

02月04日2009年 昨年の第4四半期の消費者物価指数が過去11年間で最大の下落
  四半期の消費者物価指数(CPI)が過去10年以上で最大に下落し、オーストラリア経済を浮揚させるために準備銀行は大幅な金利引下げを迫られそうである。 
  オーストラリア統計局(ABS)の発表では、昨年の第4四半期(10−12月期)の消費者物価指数(CPI)が、1.2%増加した第3四半期(7−9月期)より0.3%下落した。 アナリストたちの予想では0.4%の下落であった。 これは1997年の第3四半期(7−9月期)以来の大幅な落ち込みである。 原油価格の安値でガソリン価格も18.2%下がり、自動車コストも2.4%、薬品も4.7%下がった。 しかし、家賃が1.8%、フルーツが8%、持ち帰り食品が1.5%上昇した。 今回の低い消費者物価指数(CPI)の発表により、昨年半ばまで高いCPIを懸念していた連邦政府準備銀行(RBA)がさらなる金利の引き下げを行なう可能性が出てきた。 (Source: SMH, 28/01/09 "Prices in biggest fall in 11 years")
02月04日2009年 オーストラリア線の縮小の噂を否定 − エア・カナダ
  エア・カナダは、需要の低下や、豪消費者委員会がニュージーランド航空との収入やマーケティングの提携計画に許可を与えなかったにもかかわらず、オーストラリア線の運航を縮小するかもしれないとの噂を否定した。 ニュージーランド航空は、「多くのフライトに需要低下の脅威が増してきており、今回のオーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)の決定には懸念している」と語った。 
  しかし、エア・カナダの豪州/NZ地区ゼネラル・マネージャーのジョアニー・フォスター氏は、「2007年12月から始まったシドニーからバンクーバーへのデイリー・フライトを減便するつもりは全然ない。 マーケット需要が低下しており、フライトごとの座席数などの変更を検討はするが、これはACCCの決定に基づくものではない。 減便は考えていない。 しかし、需要が引き続き落ちていくようであれば、時々フライトをキャンセルするかもしれない。 我々は航空機という資産を効率的に活用するために柔軟性を持つ必要がる。 シドニーからバンクーバーへのダイレクトのデイリー・フライトは変更しない。 2月6日と13日にフライトがキャンセルとなるが、これは整備上の問題である。 ACCCの決定には失望しているが、我々のビジネスは以前のままである」と語った。 (Source: Travel Today, 28/01/09 "Air Canada in Australia pledge")